もう10年以上前に母方の祖父母が住んでいた家が、現在空き家になりました。
私の自宅から徒歩で10分ほどのところにあり、最寄りの駅まで5分という場所ですが古い住宅の密集地にあります。
私が小さい頃は、よく塾の帰りに遊びに行ったり、お泊りを長期間したり思い出深い家です。母にとってみたら自分の生まれ育った場所で結婚するまで住んでいた家なので、私以上に思い入れは強いことでしょう。
その家が空き家になってから、中の荷物は全部処分したのですが、泥棒が入ったようで、母はその空き家にセコムを取り付けました。
時々、草むしりにも行ったり様子を見に行っています。自分の生きているうちは壊したくないとずっと言っていました。
それが現在、その周辺の家も古い空き家になっていくにつれ、後継の家族達は、家を手放し、ハウスメーカーに売って、徐々に新しい家がたつようになりました。
母も年を重ねるにつれ、「自分の生きているうちは手放したくない」という思いが近年弱くなり、「やはり家を壊そうかな」と言い出すようになりました。
家族はみなそんな母の思いを尊重し、今後どうなるかは分かりませんが、自分自身にとっても思い入れはあるので、壊すのは少し寂しい気がします。